Uber Eats風アプリを作るなら、どのVibe Coding ツールを選ぶべきでしょうか?
「ウーバーイーツを作る」って、同じ言い方でも どのレベルを“完成”と呼ぶかで難易度が天と地ほど変わります。
なので、まずこの比較での「Uber Eats風」を先に定義しておきますね。
ここでいう完成は、Web版のMVPです。
ユーザーが店を探して、メニューを選んで、注文して、店側が注文を受けて進捗を更新できる。配達は「配達員用の簡易画面」か「手動アサイン」まで。リアルタイムGPS追跡、最適化アルゴリズム、返金/不正対策、CS運用、都市・国ごとの法務…みたいな“本物のUber”領域は、今回はスコープ外にします。
Uber Eats風アプリを作る際に必要な機能
- ユーザー登録
- 店舗管理
- 注文管理
- 決済機能
- 配達管理
そのうえで、「完成度(100点満点)」はこんな感覚で置きます。
60点は、動くMVP。見た目もそれっぽいけど、自由度や運用の細部は割り切りが必要。
80点は、MVPとして“回せる”状態。デザイン寄せ・拡張・運用導線も作り込めます。
90点は、ローンチ後の改善まで見据えた設計で、テスト・監視・権限・例外系が厚い。
(※今回は90点以上は目指さない前提で比較します)
ざっくり比較(Lovable実測、Codex/ClaudeCode予測)
| ツール | 完成度 | 時間 | お金(初月・500ユーザー規模の目安) | “作れるけど詰まる”ポイント |
|---|---|---|---|---|
| Lovable | 60点(熟練者基準) | 2〜3時間(実測) | $10(実測) | デザインをUber Eatsに寄せづらい/自由度が低い/Web前提 |
| Codex | 80点(熟練者基準) | 10〜14時間(熟練者基準) | $20〜$60 | 技術選定と土台作りに時間が出る(ただし自由度は圧倒的) |
| Claude Code | 82点(熟練者基準) | 14〜20時間(熟練者基準) | $20〜$80 | “使い切る”と利用上限に当たりやすい(回避策はある) |
※「お金」は“人件費ゼロ、ツール代+最低限のインフラ代だけ”の話です。決済(Stripeなど)の手数料は注文量に比例するので別枠にしておきます。
LovableでUber Eats風を作る(あなたの実測そのまま)
Lovableは、いちばん誤解なく言うなら「見た目の整ったMVPを、最短距離で動かす装置」です。
完成度は60点のMVP水準で、UIは綺麗にまとまります。ただ、自由度が低いので「Uber Eatsに“似せる”」の領域に入った瞬間にしんどくなります。配色、余白、画面遷移の癖、細かいUIコンポーネントの再現度が、どうしても既定路線に引っ張られがちなんですよね。
それでも強いのは、機能としては全部ビルドできるところです。注文・店舗側管理・ステータス更新みたいな“業務の芯”は作れます。
一方でLovableはウェブ開発の文脈が強いので、ネイティブアプリ前提の体験(位置情報の常時追跡、プッシュ通知運用、配達員アプリの端末権限まわり)に踏み込むと、別の手段が欲しくなります。
Lovableのサブスク価格としては、
月25$→100クレジットチャージ
クレジット消耗量はAIの作業量に応じて増加します。一度のプロンプトで0.5~6.0クレジット使います。
- 完成度:60点(MVP)
- 時間:2〜3時間
- お金:$10(ユーザー500人規模)
- コメント:UIは綺麗。でも“Uberっぽさ”の再現は難しい。Web前提。
僕のオフライン講義では先月は100人以上がLovableで”毎朝7時にAI(Perplexity)が自分の関心分野の最新ニュース8個を分析してまとめてくれるサービス”を企画、ビルド、デプロイまでしました。このサービスを作るには平均で90分、17~20クレジット(5ドル相当)を使っていました。
AI業務自動化に興味がある方は、Instagram(@taro_taro609)にDMで「診断」と送ってください。
CodexでUber Eats風を作る(熟練者基準)
CodexはLovableと真逆で、要するに「自由度を買う」タイプです。
Codex CLI自体が、端末上でプロジェクトを読み、ファイルを編集し、コマンド実行までやる“ローカルで動くコーディングエージェント”として設計されています。だから結局、最後は普通の開発と同じで、Next.jsでもRailsでもReact Nativeでも好きに組めます。
この自由度の意味は大きいです。たとえばUber EatsっぽいUIは、デザインシステムを決めて(Tailwind + shadcn/uiみたいな)画面を揃えていけば寄せられます。店舗管理、配達員用の簡易画面、管理画面も、必要なら別アプリとして切り出せます。“それっぽい”じゃなく“狙った通り”を作れるのがCodex側の強みです。
その代わり、時間が伸びるポイントもはっきりしています。
Lovableみたいに「最初から良い感じの型」が強いわけじゃないので、熟練者でも最初の数時間は (1) 技術選定 → (2) 認証 → (3) DB設計 → (4) デプロイ導線に吸われます。ここはAIが速くしてくれる部分もあるんですが、“ゼロ”にはならないです。
料金面は、CodexがChatGPTのプランに同梱される形で整理されていて、Plusが$20/月、Proが$200/月、Businessが$30/ユーザー/月などが明記されています。
さらに、利用にはプランごとの使用枠があり(ローカルメッセージ/クラウドタスク等、5時間窓でのレンジ表示)、足りなければクレジット購入などで拡張できます。
なので、熟練者がUber Eats風MVPを作る前提だと、着地はこうなります。
- 完成度:80点(UIも寄せられる、拡張もしやすい)
- 時間:10〜14時間(設計と実装を一気に通す“1日開発”の感覚)
- お金:$20〜$60(初月)
- Codexを使うためのPlus $20/月がベース
- インフラは無料枠〜少額(Vercel/Supabase等)で逃がせることが多い、という前提
Claude CodeでUber Eats風を作る(熟練者基準)
Claude Codeは、体感としては「端末で動く、めちゃくちゃ仕事ができる相棒」寄りです。
公式の説明でも、CLIでプロジェクト全体を扱い、ファイル編集やコマンド実行まで含めて進める設計になっています。
価格は個人向けだと、Claude Proが月$20(年払いなら$17相当)で、ProにはClaude Codeが含まれます。
つまり「Claudeを普段使いしつつ、同じ契約のままCLIも回す」運用ができます。
ただ、Claude Codeはここが重要で、Pro/Maxの利用枠はClaude本体とClaude Codeで共有です。使い込むと上限に当たります。そのときは「Maxへアップグレード」「追加使用(extra usage)」「PAYG(従量課金)へ切り替え」みたいな逃げ道が用意されている、という整理になっています。
要するに、“本気の開発スプリント”をやると、想定よりコストが動く可能性があるということですね。
一方で、コスト感の目安としてClaude Codeのドキュメントには、トークン消費ベースの話として「平均$6/日、90%のユーザーは$12/日以下」「Sonnet利用の月額換算で$100〜$200/開発者」みたいなレンジが示されています。
これは(Proの定額枠とは性質が違いますが)“ガンガン回した場合のリアル”の参考になります。
熟練者がUber Eats風MVPをClaude Codeで作るなら、結論はこうです。
- 完成度:82点(コードの整理と改善が回しやすい分、最後の密度が上がる)
- 時間:14〜20時間(実装→修正→整備のループが回る)
- お金:$20〜$80(初月)
- Pro $20/月が基本
- もし上限に当たって“追加使用”やPAYGに寄せるなら増える(この「増え方」は使い方でブレます)
じゃあ起業目線でどれが強い?
“起業して稼ぐ”で現実に効くのは、結局 「最短で顧客に触れる」か「伸びた後に詰まらない」かの二択です。
結論:目的別おすすめツール
- 最速でMVP → Lovable
- 柔軟性重視 → Codex
- 設計レビュー重視 → Claude Code
あなたに合うツールの選び方は[ツールの選び方]で紹介しています。
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